ウクライナ情勢の緊迫化により火力発電の燃料である液化天然ガスの高騰に伴い、大手電力会社10社の電気料金も高騰を続け、今後も高止まりが続くと予想されています。この影響を受け新電力会社の中には新規の受付を停止や事業徹底も相次いでいる状況です。
この電気料金の値上がりは企業の経営にも大きく打撃を与えています。ある菓子の販売会社では、この影響により商品の販売価格の値上げを余儀なくされています。電気料金の請求額を今年と去年の同じ時期と比べると、製造量に大きな差はないのに、30%から60%高い状況が続いているとのこと。
この会社では、照明器具をこまめに消すなど節約を心がけているようですが、油や調味料などの食材や包装に使うフィルムなどの原材料が高騰しているため、商品価格を10%程度値上げせざる得ない状況のようです。
この電力高騰と昨今の環境への配慮を受けて、多くの企業で節電の取り組みが進んでいます。こまめな電気のオンオフといったようにすぐにできることから、設備の買い替え、太陽光発電等を用いて自家発電行うなど大小さまざまな取り組みが行われています。
店舗等の消費電力の大部分は空調と照明によるものが大きく、例えば飲食店の場合は46%が空調に、29%が照明に電力が割かれています。そのためまずはこの2つから節電対策をすることをおすすめいたします。
本メディアで推しているのは空調制御システムの導入。これはある一定間隔で空調を自動停止することで電気代を節約するというもの。大がかりな工事は必要なく、室外機等にシステムを取り付けるだけのものが多く、中には削減した電気料金の中から利用料を支払う、実質的に負担がないシステムもあります。
LED照明は寿命の長さ、デザイン性、災害発生リスクの軽減、弱熱発生量により空調効果が高まるLEDの導入をお勧めしています。こちらも実質0円で導入できたり、自店舗に合わせたオリジナルの製品を設計できる企業などがあるので、自社の課題に合わせて導入を検討してみてはいかがでしょう。