店舗の省エネ対策【照明編】

店舗の照明における利用方法の変更やLED照明への切り替えにより、省エネ効果が期待できます。

この記事では、業種別の照明の全電気料金に占める割合や電気料金が膨らむ理由、具体的な省エネ対策などを紹介。照明にかかる使用電力の見直しを徹底し、コストの削減・地球温暖化の軽減を目指す人は、ぜひ参考にしてください。

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照明の全電気料金に占める割合

照明を使わずに経営できる店舗はありません。どのような店舗でも、照明を使用して適切な明るさを確保しています。

以下に業種別の照明における全電気料金に占める割合をまとめました。

• オフィスビル･･･24％
• 食品スーパー以外の卸・小売店･･･26％
• 食品スーパー･･･24％
• 飲食店･･･29％
• 医療機関･･･37％
• ホテル･･･31％
• 学校･･･69％

照明は店舗の印象・雰囲気を左右する大事な役割を持っています。そのため、全電気料金に占める割合は高くなってしまいます。

持続的な省エネ対策の一環として、まずは照明に使われている電力の使用量と電気代を数値化・グラフ化しましょう。

これらを記録し続けると対象月と比較できるようになるので、店舗の使用電力把握が可能に。従業員全員の省エネ意識の向上や電気代削減のためのアクションを起こしやすくする効果が見込めます。

参照元：資源エネルギー庁公式HP：https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2011html/1-1-1.html

照明の電気料金が膨らむ理由

店舗照明の電気料金が膨らむ理由は以下の3つです。

• 点灯時間が必要以上に長い
• 照明の点灯数が多い
• 消費電力の大きな照明を使用している

従業員が店を開けるための準備から、店が終わってからの締め作業まで、店舗の照明が使われている時間は最低でも1日10時間ほどでしょう。スーパーや飲食店では、15時間以上点灯している場合も少なくありません。

また、店内を明るくするための照明をはじめ、個別の商品を目立たせるためのスポットライトやショーケースなど、様々な箇所に照明が使われています。

これらの照明に消費電力が大きい製品を使用していれば、電気代が高くなるのは当たり前です。

点灯時間・点灯数・照明の消費電力を念頭に置き、省エネ対策を検討することが、電気代削減に繋がるでしょう。

店舗でできる照明の省エネ対策

お手入れ

照明器具に限らず、店舗で使用している設備のメンテナンスは定期的に行うべきです。故障リスクが高くなりますし、照明においては適切な明るさを確保できなくなる恐れがあります。

しかし照明は高所にある場合がほとんど。そのため落下の危険性があり、店の大きさによっては数も多いため、すべての照明のお手入れは困難と言えます。

また熱を発している照明に誤って触れるとヤケドに繋がることも。

自社で照明の管理が難しい場合は、照明器具のクリーニング業者に依頼するのも手です。専用の道具を使い、目に見えない部分に付着した汚れまで落としてくれるでしょう。

汚れが原因の減光は、店舗の印象ダウンに繋がりかねません。そのため、定期的なお手入れの実施により、清潔で衛生的な雰囲気づくりが大切です。

お手入れ中に明るさが落ちてきた照明を見つけた場合には、すぐに交換できるという利点もあります。

無駄な照明のチェック

棚の影に設置してある照明や、特に照らす必要の無い箇所を点灯している照明など、無駄な照明はありませんか？

無駄な照明のチェックは、費用を掛けずに実践できる省エネ対策です。人員確保できれば、すぐに着手できる手軽さも魅力のひとつ。

照明の消し忘れが多い箇所には、注意喚起の張り紙を貼るなどの工夫をするのも良いでしょう。照明スイッチの近くに、常時点灯可能なのか、入室時のみオンにして退室時はオフにすべきなのか指示したシールを貼るのも無駄な電力消費削減に効果的です。

一般的に夏期は日照時間が長く、冬期は短くなります。このような季節ごとの日照時間を踏まえて、スイッチを入れるタイミングを決定しましょう。店舗のある地域によって、日照時間は異なることも忘れてはいけません。

また、照らす必要の無い箇所の照明は取り外したり、店舗のレイアウトを変更して有効活用したりすると、無駄なエネルギーを使用しなくて済みます。

LEDへの変更

LED照明のメリットは、

• 寿命が長く、お手入れや交換などの手間・コストを削減できる。
• 電気代が安く、白熱電球の約10分の1に抑えられる。
• 幅広いデザインがあり、店舗にあった空間づくりを実施できる。
• プラスチックの外装により、災害発生リスクを低減できる。
• 熱の発生量が少なく店内温度の上昇を低減できるため、空調効果が高まる。

LED照明を導入することで、省エネ効果の向上だけでなく、安全性確保、デザイン性アップも目指せます。

白熱電球よりも導入コストが高い点がデメリットではありますが、消費電力が少なく、ランニングコストを低減できるため、照明のエネルギー効率化が可能。

またLEDの寿命は、およそ4万～5万時間と言われています。1日10時間点灯しても、計算上では10年～13年ほどと長持ち。高所作業における交換やメンテナンスの頻度を抑えられます。

本サイトでは、店舗の省エネ対策として、おすすめの空調制御システムを紹介しています。 店舗の省エネでお悩みの際は、ぜひ、ご参考にしてください。

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